今や世界で愛される同作品の魅力を無印から最新シリーズ「NEXT DREAM」まで、まずは外国人登場キャラクターについて、シリーズ毎、登場順に紹介していきます!
「必殺シュート」の紹介はもちろん、紹介するキャラクターの「名言」、原作の描写に基づく「強さ」議論など網羅的にまとめていきたいと思います。
幻のキーパー「デューター・ミューラー」

主な交友関係
・師匠: ミューラーの指導者。のちのシリーズで
ギュンター
という名前であることが判明している。
・マイケ・ギルド: Jrユースチームの監督。ミューラーの代表合流直後、試合に出たがっている彼をなだめる。
・カール・ハインツ・シュナイダー: Jrユースチームのキャプテン。ジュニアユース大会準決勝ウルグアイ戦が初対面と思われるが、フリーキックの場面では彼の指示に従うようチームメイトを諫める。
・ヘルマン・カルツ: ハンブルグJrでの同僚、幼馴染。
・マンフレート・マーガス: Jrユースチームで2トップを組む。アシストを生む名ポストプレーヤー。
・フランツ・シェスタ―: Jrユースチームの同僚で同じくアシスト役のテクニシャン。
代表での実績
西ドイツ代表 FW 背番号:18
第1回フランス国際Jrユース大会
<予 選>
出場なし(※ 選手登録はしていたが、本人の合流が間に合っていなかった?)
<決勝トーナメント>
VS ウルグアイJrユース 無失点(6-1)
VS 全日本Jrユース 2失点(2-3) 決勝戦
※ 大会準優勝 / 全2失点
クラブでの実績
西ドイツ西部の山奥の小さな村の草サッカーチーム GK 背番号:??
<エキシビションマッチ>
VS シュトゥットガルト 無失点(0-?)
親善試合とはいえ相手はプロかつ昨年のブンデスリーガ王者であったとのこと。
やはり彼ら黄金世代はそのくらいのレベルにあってようやく実力者です。(参考:ピエール)
キャラクター (エピソード)
・幻のキーパー
真偽が定かでない、前述のプロ相手の驚愕エピソードからつけられた、彼の異名。
若林もその噂は聞いていましたが、彼の実体を見て
「その幻は 今 現実となって おれたちの前に たちはだかった」
と翼らに説明します。
もう一つの呼び名として全日本Jrユースとの決勝戦時のナレーションでは、
「鋼鉄の巨人」
とも呼ばれていました。
なお、彼の存在がはじめて語られたのは「全日本Jrユース vs イタリアJrユース」の試合中。
シェスター、マーガス、カルツら西ドイツ主力陣はヘルナンデスの姿を見て、うちにあんなGKがいれば盤石なのに、みたいなことを語っています。
それまでGKを務めていたシュタインくん?が若干気の毒ではあります。
・師匠との関係
同年代の選手はもちろん、西ドイツ監督すら扱いに困ってそうなほどギラついたキャラですが、山奥で稽古をつけてくれた師匠には全く頭が上がらないようです。
・浮世離れ
理由は多分書かれていなかったと思いますが、山から下りることを極度に嫌っていたと説明が入るシーンがあります。
推測にはなりますが、当時の彼は師匠との修行が第一であって、街に住んでいる都会人への反骨心やプライドなどからくるものといったところでしょうか。
ジュニアユース大会準決勝のウルグアイ戦のフリーキックの際は、チームメイトには壁はどけろと格下扱い、一方自身のセービングからのロングパスを見事に決めたシュナイダーに対しては
「Guter Schuss(ナイスシュート!)」
と声をかけご満悦、自らと同格と感じ取ったようです。
・巨体、怪力
体格的な話をしておくと、ナレーションが彼の姿を見て
「2メートル近い」
と表現していることから中学生では異常な高身長です。
※ 3109日全記録では、身長 193 cm とのこと
また高さだけでなく、横幅もプロレスラー並みの筋肉質で、握力はサッカーボールを握りつぶすほどですから、大人基準で考えても常人離れしたフィジカルを備えています。
さらには、試合描写から見てわかるとおり、巨漢にありがちな鈍さもなく、むしろ反射神経も彼の武器です。
強さ議論
無印シリーズ終盤で登場した最後の外国人選手であり、そのままラスボス級の存在感と実力を披露しました。
基本的にキーパーには必殺技が与えられない(テクモ除く)キャプ翼世界ですが、日本が誇る2大ストライカー翼と日向の最大の合体技であり、とんでもないブレ玉でもあった
「ドライブタイガーツインシュート」
をワンハンドキャッチしたセーブには必殺技名をつけたいくらいインパクトがありました。
ちなみに彼は右手でキャッチしていますが、若林情報では左利きとのこと。おそるべし。
その能力を分析すると、まずは上記の常人離れしたフィジカルと、何より師匠(ギュンター)が施した人間離れした修行、しかもGK特化の厳しい訓練によって培われたものであり、非常に説得力のある強キャラでした。
そんな無敵の彼も弱点がしっかり描かれており、まずは
股 下
を狙われることが以前苦手であったこと、そしてこっちがメインになりますが、
相手を舐めてかかるといった精神的な驕り
は顕著であるようで、師匠から叱責され涙を流しています。
それでは、実際の同年代の選手たちとの対決描写から、彼の強さを読み解いていきましょう。
まとめていて思ったのが、かわいそうなほどとんでもない数のシュートを被弾しています。
(主な作中の描写)
・対 ビクトリーノ
準決勝ウルグアイ戦で西ドイツ(と得点王争いトップのシュナイダー)追撃に燃えるビクトリーノはペナルティエリア付近でファールを受け、直接フリーキックを獲得。
しかし、満を持して登場した新キャラ、ミューラーの餌食になってしまいます。
壁を全てどかした状態で蹴った渾身のキックを片手でキャッチ。
代表的な
かませ演出
の一つとなってしまいました。
・対 日向
・1本目・・・試合序盤の(ノーマル)タイガーショットをいとも簡単にサイドキャッチ!
日向自身も「どこに打ってもとめられてしまう」予感を感じていました。
・2本目・・・後述の早田のカミソリシュートを止めたミューラーの腕のボールを押し込みに行きますがビクともせず。ブラックボールで鍛えた足腰でも通用せず。
・3本目・・・反則からのフリーキックでミューラーの股間に向けたネオ・タイガーショット!一瞬反応が遅れると同時にミューラーを数メートルゴール方向へ押し込む威力!
・4本目・・・貴重な得点シーンです!ロベルトノートの52ページ目を思い出した翼のお膳立てで至近距離フリーでのネオ・タイガーショット!これはさすがのミューラーもセーブしきれず、更に腕を痛めました。
・5本目・・・再びネオ・タイガーショットの真っ向勝負。今度は距離があったためか、怪我していない利き腕の?左腕で弾かれてしまいます。
・対 翼
・1本目・・・試合序盤のドライブシュートをオーバースローの要領でワンハンドキャッチ!
これは非常に重要な描写で、ヘルナンデスですら2段式で止めていたドライブシュートを1段(という表現は微妙ですが笑)で止めてしまいます。
スタンドで観戦していたヘルナンデスはこのシーンを見て
「おれじゃなくこいつがヨーロッパナンバーワンキーパーか・・・」
と自ら彼を格上と認める悔しい発言を漏らしてしまいます。
・2本目・・・日向のセンタリングから至近距離でミューラーの脇の下を狙います。
狙いは良かったですが、これにもミューラーは反応して肘で弾きます。
・3本目・・・日向の股下狙いのアドバイスでノーマルシュート。キャッチできず弾きます。
・4本目・・・これが最後、ドライブシュートの跳ね返りからドライブオーバーヘッドの最終奥義!ネットを突き破っているので負傷しているミューラーは触れたとしても止められなかったでしょう。
・対 岬
・1本目・・・翼の2本目のこぼれ球を彼にしては珍しいオーバーヘッド!しかしこれもキャッチされてしまいます。
・2本目・・・貴重な得点シーンです!日向・沢田の合体オーバーヘッドパスからヘディング、そして
「岬くんもちこたえろおれがいくゥ」
・3本目・・・ロベルトノートの52ページ目を思い出した翼のお膳立てのドライブパスにヘディングを敢行するも弾かれます。唯一彼だけがミューラーに1本もシュートをキャッチされてません。
・対 新田
・1本目・・・ミューラーが無造作に放ったサービスタイムで隼シュートを打ちますが、機敏な動きでワンハンドキャッチ。
・2本目・・・日向の股下狙いのアドバイスを受け隼シュートを打ちますが、気を入れなおしたミューラーにバックハンドで楽々キャッチされます。何で彼だけ・・・
・対 松山
上の新田に続くシーン。左利きキーパーが苦手なゴール左下スミにイーグルショットを打ちますが、ワンハンドキャッチされます。
・対 早田
続いて早田のカミソリシュートのカーブは見抜いており、これもワンハンドキャッチ。
この一連の必殺シュートメドレーは優秀なキーパーへのお約束の流れになってしまいました。
まとめ
キャラクター図鑑の第13弾は、
幻のキーパー「デューター・ミューラー」
をお送りしました!
これまで紹介してきたとおり、若林同様終盤に出てきた最強クラスのGKでした!
彼については、無印シリーズの強さ議論でNo1に推す声も多いようですね。
今回はJY編の内容をもとにまとめていますが、もちろん続編以降のミューラーについても「WY編」~「ライジングサン編」と記事を更新していきますので、ご注目ください!
少しまとめ記事を書くかもしれませんが、無印の外国人選手で紹介したかったのは彼が最後、いよいよ次シリーズ「ワールドユース編」も準備していきたいと思います!
作品登場順に記事を追加していきますので、次のキャラクターもお楽しみに!
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